先日、大阪・あべのハルカス近鉄本店で開催された「オアシス」展で
大阪市長賞をいただきました!
ご来場いただきました皆様、オンラインでご覧いただきました皆様、
ありがとうございました。
Japanese Calligrapher
先日、国際美術書籍『ART MAISON INTERNATIONAL Vol.26』に私の作品が掲載されました。
この書籍は、ルーブル美術館/メトロポリタン美術館/大英博物館/プラド美術館/ウフィツィ美術館や日本の県立図書館等に寄贈されますので、見掛けたら是非お手に取ってご覧ください。
掲載にあたって、イタリアの詩人・展覧会オーガナイザーのGianna Prodanさんからコメントをいただきました。
日本人書家の作品に、私は常に興味を惹かれる。柳澤咲子の『波』から読み取れるのは、現代性という大きな刻印だ。この作品には、抽象表現主義の先駆者アーシル・ゴーキーやアクション・ペインティングの代表格ジャクソン・ポロックなどにも通じる、動きのスピード感や勢いのある身体性を重視した表現力が集約されている。
柳澤は巧みな書の技法を駆使して、力強い作品を生み出した。彼女の関心は、大きな「波」という文字を書く際の墨を打ちつけるような激しさや、力強い表現にあるのではないだろうか。その全身を使った動きは、自らの内に原始の自然を、荒削りな衝動の全てを閉じ込めるかのようだ。私はこの作品から、身を捩りながら絡みつく大海の激しい律動を感じる。この大きな「波」の造形美を通して鑑賞者は、海から聞こえてくる轟音を直接耳にするに違いない。 ジアンナ・プロダン
I am always fascinated by the work of Japanese calligraphers. What we can read from Sakiko Yanagisawa’s “Wave” is a grand impression of modernity. In this piece, the expressive power that emphasizes the sense of speed of movement and physicality with momentum is concentrated-a power that also comes through with Arshile Gorky, a pioneer of abstract expressionism, and Jackson Pollock, a master of action painting.
Yanagisawa has made full use of her skillful calligraphy technique to create powerful work. Perhaps her interest lies in the intensity and powerful expression of ink, seemingly flung as she wrote the large character of “wave”. That movement, using her entire body, seems to capture the primitive nature within herself, to capture all her rough impulses. From this piece, I feel the fierce rhythm of the ocean, wrenching and twisting. Through the beauty of this huge “wave”, the viewer must hear the roar coming directly from the sea. Gianna Prodan
昨秋、パリで出品した時の作品について、美術評論家からのコメントが届きました!
■Eric Monsinjon(エコール・デ・ルーヴル教授/美術評論家)
とても素晴らしい書道作品だと思います。文字の形が雨や森を 示すと同時に、記号と記号とが繋がり、作品全体で大きな意味を持った文字となっていると感じました。私は文字で絵と詩 を表現した、フランスの詩人ギヨーム・アポリネールの「カリグラム」 を思い浮かべました。絵と文字のつながりを表現する特別な 美しい作品だと思います。
■Odile Lefranc(美術評論家/フランス文化通信省)
彼女はこの技法により、今ある書道を超越した作品を生み出すことに成功していると思います。書道を完全に習得することで得られる専門的な知識や技術がベースにあるからこと実現できて いるのだと思います。 詩的な、抽象的な視線で自然を観察し、観客に特別な時間、自然の中で瞑想しているような時間を過ごしているような、そんな感覚を与えてくれます。水の動きや水滴、水溜まりの表現を成功させるのはとても難しいことだと 思います。唯一無二の作品です。
《大阪・あべのハルカスで作品を出品します》
大阪のあべのハルカス近鉄本店で開催される「第27回オアシス2022」で作品を1点出品します。
この展覧会は、作品ジャンルが絵画、版画、工芸美術、書、写真、陶芸、彫刻と幅広く、また、日本のみならずスペイン、フランス、モナコなどの各国からも作品が出品されます。
今回のメインテーマは「アートは笑顔を生む」。
「このコロナ禍、ご来場者の皆様がアートで心を和ませてくれたら」
そんな思いで作品を出品します。
お近くの方はぜひご高覧くださいませ。
展覧会名:第27回オアシス2022 ーアートは笑顔を生むー
会場:あべのハルカス近鉄本店・ウイング館8階 近鉄アート館
会期:2022年5月14日(土)ー16日(月)10:00-19:00(16日は10:00-15:00)
アクセス:JR・地下鉄「天王寺駅」、近鉄「大阪阿倍野橋駅」、阪堺電車「天王寺駅前駅」
入場無料
再びパリで出品します。
私は会場に行くことが出来ませんが、日本語、フランス語、英語で対応してくれるスタッフがいますので、お気軽にお出掛けください。
Exhibiting my Calligraphy at Salon de l’ art japonais 2022
Date:
From 23rd March to 28th March 2022
11:00- 19:00 (Saturday 14:00-19:00)
Place: Linda Farrell Galerie
Address:31, rue de Longchamp, 75116 Paris
Closing day: Sunday
My work integrates calligraphy with ink painting(Sumi-e).
I am really sorry that I cannot attend this exhibition because of the COVID-19 pandemic.
If you go to Paris, please go and see my work.
I hope you will enjoy my work at the exhibition.